わきが(腋臭)の手術について

子どもと臭いについて話をしていたら、本人から

「臭いとか気にせずスポーツできたらいいのになぁ。手術したら臭いがなくなるの？」

と言われました。

子どもながらに悩みの種なんですよね。部活中の汗のにおいが気になるようなのですが、うっかり忘れて臭いで気づくことにしばしば落胆気味です。

できたら変わってあげたいけれど。。

前回ティートゥリーやアロマブレンド、みょうばん水の話をしましたが、部活中に小まめに臭いを気にできる小学生はいないですよね。

室内の気温が上がる中、汗の量なんて把握できないほどかいています。

大人のようにケアができていなくてもしかたないのですが、臭いを元からなくす手術も念頭に入れておこうと思いました。

腋臭の原因アポクリン汗

汗には思春期まで活動しない「アポクリン腺」と、普段体温調節のために全身からでる「エクリン腺」と２種類あります。

腋臭の治療には「アポクリン腺」を取り除くことが必要になります。

アポクリン腺が臭いの原因になるのには、アポクリン腺からミネラルを多く含んだ汗が出る際に、皮脂腺から出てくる皮脂と混ざった後、細菌に分解されて臭いがでます。この臭いを拡散させているのが、体温調節のために全身からでるエクリン腺からの汗なんです。汗は蒸発することで体を冷やす機能となるのですが、この汗が蒸発することで拡散させているなんて、子どもの部活中のケアにも限界を感じてしまいますね。

腋臭の手術でアポクリン腺を取り残す場合がある？

クリニックの記事を色々みていたのですが、手術した後にアポクリン腺を取り残すようなことがあると、臭いの元が残っているので、再発してしまうことがあるのだそうです。

アポクリン腺の取り残す原因には、子どもならではの成長に要因があるようです。

アポクリン腺には第一次性長期と第二次性長期があり、第二次性長期を迎えていない場合で手術した場合には、後日アポクリン腺がでてきていたということがあるようですね。

子どもの手術には、第二次性長期を迎えていることを、把握した上での施術をうける場合が良いようです。

成長期には個人差があるため、具体的ではありませんが、思春期を迎えて子どもの体から大人になる準備時期を終えるあたりです。

担当医とご相談の上で手術時期の確認をされてから、手術に踏み切る場合が良いでしょう。

腋臭手術には保険適用ができる？

腋臭の手術には保険が適用できます。

適用には診察に対応した医師が保険適用だと判断することと、保険に対応している病院であることです。

手術方法は脇を4cmから5cmほど切開して、剪み(はさみ)で組織を切り取っていく、剪除去(皮弁法)が保険適用になります。

＜保険適用のメリット・デメリット＞

メリットは手術費用が大幅に抑えられることですね。両脇で5万円ほどになるそうです。

デメリットは傷跡について、手術法では避けられないことです。

※脇は傷跡が目立ちにくい場合もあるため、極端に手術で傷跡が目立つというわけではありません。

術後の抜糸が1週間程度であり、普段の生活には抜糸後2週間ほどかかるなど、経過が少しかかります。

＜自由診療だとどうなのか？＞

手術費用は自由診療のため、それぞれの病院での設定金額が異なるのですが、おおまかに20万円から30万円の設定幅のようです。

クワドラカット法と呼ばれる吸引タイプの手術法があり、傷口は4mmから5mm幅で済むようです。

術後の抜糸が1週間程度であり、普段の生活には抜糸後翌日から可能な場合など、治りが早いこともあげられます。

アポクリン腺の取り残しがない施術をしてくれるクリニック探しには？

アポクリン腺の取り残しがある場合や、臭いの再発など、必ずわきが(腋臭)手術が成功するものは100％という絶対保障の確率はないようですが、それでも施術にあたってくれる医師の方々には「取り残す」「再発する」ということを意図的にしている医師はいないと思います。

再発に対応している医院を選ぶことも大切ですね。

またクリニック関連の医師の記事を読むと、保険適応手術の場合だと、手術時間がしっかり2時間ほど確保している医院が良いと、多くの医師が記述していました。

自費手術のクワドロカット法では1時間程だそうです。

カウンセリングで丁寧な医対応をする医院も良いですね。不安なままの手術には踏み切りたくないですから。

ご自身や家族で相談の上で医院選びをして見てください。

まとめ

アポクリン腺は思春期によって増える成長段階があることがわかりました。

子どもの手術に踏み切る場合には医師との話合いを十分に行う必要がありますね。

術後再発した場合もあることを考慮して、カウンセリング時の際にしっかり確認しておきましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。